佐伯圭太の人生を楽しむブログ

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新札発行とは預金封鎖が狙いなのか?それとも..。

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こんにちは!
佐伯圭太です。

2024年度に1万円・5千円・千円の3種類のお札が新しく生まれ変わる。

新紙幣の1万円札に採用されたのは日本資本主義の父と言われた渋沢栄一氏、5000円札は女子教育の先駆者と言われた津田梅子氏、1000円札は日本医学の父と言われた北里柴三郎氏だ。

巷の噂では政府によるある狙いがあるのではないかと囁かれている。

そこで今回は、新札発行に関わるある裏の狙いが何なのかを考察したいと思う。

国民のタンス預金をあぶり出すのが目的なのか?

以下毎日新聞の記事によるものだ。

政府は、2024年に現行紙幣を切り替えることを4月9日に発表した。現在、現金流通残高は100兆円あるが、そのうち流通していないタンス預金(退蔵紙幣)は約半分の50兆円(2019年1月末)もある。このタンス預金が動き出す可能性がある。以下略

前回の新札発行は2004年。その時は前年に比べタンス預金が3%減少したと言われている。

単純に考えると、いまのタンス預金が50兆円だから..その3%は1.5兆円。その分だけ市場喚起が期待できる。

だが、老後の2000万円問題があるし、それほど期待できるように思えないんだが...

新札発行の5年前に発表!なぜこのタイミングなのか?

気になるのは発表した年だ。前回の発表は発行年の2年前。

しかしながら、今回の発表は発行年の5年前だ。なぜ3年も開きがあるのか、出すタイミングが早すぎるのではないか。

そこで気になるニュースを発見。
以下は週間朝日の藤巻氏の記事によるものだ。

なぜ5年も前に新紙幣を発表? フジマキが不安に思うこと

なぜ、いまこのタイミングで新紙幣の発表なのか。ハイパーインフレで円の信頼性が暴落したときの準備を、政府が始めたのではないかと私は勘ぐってしまう。

このコラムを読まれている方はご存じかと思うが、ここまで事態を放置してしまった以上、日銀や円の信用失墜は必至だと私は思っている。その対処法は「新券発行&預金封鎖」か「日銀廃止&新中央銀行創設」だろう。

なるほど。新券発行&預金封鎖、日銀廃止&新中央銀行創設、そういう狙いがあるのか。

新券発行&預金封鎖についてはかねてよりネット上で噂されていたものだ。

かつて日本でも預金封鎖が実行された過去がある。

1946年に起きた新札発行、預金封鎖

1946年2月17日、新札発行による預金封鎖が起きたことがある。

戦時中、政府は戦費調達を名目に大量の国債を発行した、それもバカにならないほどの国債を...

終戦後、蓋を開けてみれば借金(債務)の山だ。その流れからか通貨の価値は下がり、物価は上がるといった強烈なインフレの状況を生み出してしまった。

そこで焦った政府がとった対策が預金封鎖というものだ。

平たく言うと、預金封鎖とは強制的に政府が国民の財産を没収することだ。

だが、ハイパーインフレが起きるから預金封鎖になるとは限らない。

以前、預金封鎖になったキプロスはインフレすら起きていないからだ。

さらに、終戦当時の法律は全廃されているので今では適用されない。

預金封鎖は起きない?

では、預金封鎖は起きないのか?

実のところ、それがそうとも言えないのだ。なぜか。これについてはマイナンバーカードが深〜く関わってくる。

その前に、預金封鎖を実行するには2つのポイントがある。

  • 騒ぎを防止するため、首相官邸内ですべての処理を実行しなければならない(国会を使う必要がない)。
  • 国際的トラブルを避けるため金融資産を事前に(国籍、個人or法人)選別しなければならない。

つまり、マイナンバー制度が確立(マイナンバーと銀行口座の紐付け)してしまえば、政府はいつだって預金封鎖を実行できるということだ。

いまコロナ禍で、持続化給付金を受け取るためのマイナンバーカードが推進されているが、これはもしかすると預金封鎖が起こりうる可能性があるということだ。

実は、前回の新札発行時(2004年)にも同じような騒ぎが起きている。

以下はTwitterの記事によるものだ。

ここでは、小沢氏のたんす預金現金化工作については割愛するが、もしこの時、納税者番号制度が確立されていたら預金封鎖が起きる可能性があったということだ。

預金封鎖ではなく日銀解体?

日銀廃止&新中央銀行創設については、政治評論家・ジャーナリストの板垣英憲氏の情報によると、日銀解体後、新中央銀行としてみずほ銀行が台頭してくるのではないかといったものだ。

最近、銀行の再編も慌ただしいし、何か裏で動いているのかもしれない。

もう一つ気になる記事を発見。
以下は幻冬舎plusでの藤巻氏の記事によるものだ。

政府はどちらの道を選ぶか?

日銀という半官半民の会社がつぶれて、債権者(=国民や民間金融機関)が債権(=日銀の債務である発行銀行券や日銀当座預金)を実質失うことは、憲法で認められている私有財産権の侵害にはならないと私は思うのです(ただ私は法律の専門家ではないので、この辺はこれから専門家と詰めてみたいと思います)。

さらには預金封鎖・新券発行ではハイパーインフレ鎮静策の発動前に、国債という政府の債務をなんとか名目上減らしておかねばならないと本書籍第1節に書きました。日銀倒産・新中央銀行設立なら、その心配もありません。

うーん...たしかに日銀を潰してしまえば預金封鎖しなくとも政府の莫大な借金(国債という債務)は帳消しできるしなあ。

政府はどのような対策を打ってでてくるのだろうか。今後も目が離せない状況だ。