EUは崩壊する?グローバル資本主義経済の終焉!
こんにちは!佐伯圭太です。
2020年1月31日、イギリスがEU(欧州連合)から離脱したのは記憶に新しい。
イギリスといえばドイツ、フランスに並ぶEUの牽引国だった。
そのイギリスが離脱したわけだから、EU加盟国にとっては相当打撃が大きかったに違いない。
そこで今回の記事は、EUの今後のゆくえについて考察したいと思う。
イギリスのEU離脱(BREXIT)
1980年にスタートしたグローバル(新自由主義)時代。
よくグローバリズム、グローバゼーションという言葉を耳にするが、グローバリズムとは地球上を一つの共同体とみなす思想の事で、グローバリゼーションとは現象の事だ。
日本でもボーダレスワールドという言葉が流行ったように...
結果、最富裕層1%の保有資産が残る99%の総資産額を上回るといった構図を生み出してしまった。
そんなグローバリズムの典型がEUだ。EU内ではモノ・カネ(統一通貨ユーロ)の動きが自由で、シェンゲン協定によりヒトだって国境を自由に移動できる。
そのEUを推し進めた結果起きたのが、「ドイツの一人勝ち」だ。
圧倒的な経済力により、EU全体の経常黒字の約8割を叩き出してしまったのだ。
その流れからか、EU各国の経済格差はさらに拡大した。そんな状況をよく思わないイギリスはEU離脱...
EUの今後の行方
今ではだいぶ緩和されたが、中国武漢から始まった新型コロナウイルスは瞬く間に、ヨーロッパ全土に拡散してしまった。
ヨーロッパどころが世界中にだ。
感染拡大の背景にあるのはグローバリゼーションだ。
前項で述べたが、EUはモノ・金(統一通貨ユーロ)だけでなく、シェンゲン協定により人だって自由に国境を移動できる。
それが原因なのかヨーロッパ全土に感染が拡大してしまった。
いっぽう、スペインではベーシックインカム制度が承認された。
以下はAFPBBNEWSの記事によるものだ。
【6月1日 AFP】(写真追加)スペイン左派政権は5月29日、ベーシックインカム(最低所得保障)制度を閣議で承認した。中略
同制度により、一人暮らしの成人には月462ユーロ(約5万5000円)の所得が保障される。家族の場合は成人か未成年かにかかわらず一人当たり139ユーロ(約1万7000円)が加算され、世帯当たりの所得保障上限は月1015ユーロ(約12万円)とする。支給は他の収入に合わせて配分されるため、低賃金の仕事を持つ人は今回規定された最低所得基準に合わせる形で給与を上乗せして受け取ることになる。これでどの世帯にも年間平均1万70ユーロ(約120万円)の所得が保障されるという。以下略
ベーシックインカムとは、全国民に無条件に一定額の給付を行う社会主義的なシステムのことだ。
つまり反グローバリズムの動きだ。
以上の動きをみると、イギリスのみならずスペインもEU離脱に動くのではないかと思われる。
以下は日刊現代の記事によるものだ。
「イタリア国債の価格下落(利率は上昇)が顕著になってきました。市場は、このままだとイタリアが財政危機に陥り、国債の償還が不可能になるのではないかと危惧しています。一言でいえばイタリアのデフォルト危機です。以下略
イタリアはじめ、ユーロ圏内で財政状況が悪化している(デフォルトリスクが高い)国といえば、スペイン、ポルトガル、ギリシア、アイルランドが上げられる。以下略
打開策は、自国通貨発行権を持つ以外方法はないだろう。だが弱小国にとってそれは厳しすぎる策だ。
残された選択は、デフォルトするか離脱するかのどちらかしかない。
もしスペインが離脱する方向に動けば、それが波及し、他EU加盟国(28ヵ国)も離脱する動きにでるかもしれない。
そういう流れになれば、EUは間違いなく崩壊への道を辿るだろう。
今後どのように展開していくのか、これからもEUの動きは目を離せない状況だ。