佐伯圭太の人生を楽しむブログ

各分野(政治・経済・農業)を独自視点で語る。

ロシア・サウジアラビアによるシェールオイル潰し?

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こんにちは!佐伯圭太です。

現在、アメリカは新型コロナウイルスの影響で壊滅的な打撃を受けている。

そんな中、Twitter上である出来事が話題になった。

それは、原油先物価格が0ドルを下回り、マイナス圏に突入してしまったのだ。

原油先物価格が急落!

以下はTwitter情報によるものだ。

まさに歴史的瞬間だ。なぜマイナス圏に突入したのだろうか。

以下はBBCニュースの報道によるものだ。

ニューヨーク商業取引所20日新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要の枯渇により、原油価格が史上初めてマイナスとなった。

マイナス価格は、貯蔵施設が5月に満杯になる恐れがある中で、生産者が買い手に代金を払って引き取ってもらう状態になっていることを意味している。石油会社は余剰原油を貯蔵するためにタンカーのレンタルに頼っている。中略

米株式調査大手CFRAリサーチのエネルギー資産アナリスト、スチュワート・グリックマン氏は、「桁外れの異常事態」で、「需要ショックが非常に大きく、人々の予想をはるかに超えている」と述べた。

この日の原油価格の激しい下落は、世界の石油市場の仕組みが原因の1つだった。原油先物価格で取引され、4月21日にWTI原油の5月物の最終取り引きを迎える。そのため、トレーダーは原油仕入れや貯蔵コストの発生を避けるために、貯蔵分を手放したがっていた。以下略

なるほど。今回の新型コロナで需給ギャップが開きすぎたってことだろうか。

まあ、今まで供給の方も生産過剰で問題ではあったが...

サウジとロシアによる米国のシェールオイル潰し?

巷ではこんな噂もある。「サウジとロシアが結託し米国のシェールオイル潰しに動いているのではないか」と...

以前から、ロシアとサウジが「生産コストの高い米国のシェールオイル企業を標的にしている」との批判はあった。

だが、実際のところどうなんだろうか。

以下は日本経済新聞の記事によるものだ。

石油輸出国機構OPEC)の盟主サウジアラビアが主導した減産の強化に、非加盟の主要産油国ロシアが同意せず、「OPECプラス」の協調体制は崩壊した。サウジが一転して増産に動いたため、原油価格は暴落し、石油市場の混乱は世界の株価急落の一因にもなっている。サウジはなぜ、心変わりしたのか。石油市場の環境はどう変わりつつあるのだろうか。

OPECプラスを決裂させたのはロシアだが、「価格戦争」の引き金を引いたのはサウジだ。サウジは協調減産と自主的な減産を合わせて日量970万バレルまで生産を減らしていたが、これをやめ、4月には原油供給量を日量1230万バレルに増やす方針を表明した。さらに原油生産能力を日量1300万バレルに拡大する考えも打ち出した。この大増産計画に加え、サウジが極端な値引きを発表した影響も大きい。

サウジは増産すればするほど首を絞めるだけだ。

おそらくロシアとサウジの思惑以外に別に理由があるのではないか。

あくまでも推察だが、プーチン・トランプ勢の八百長(大芝居)なのではないかと思う。

なぜなら現在、プーチン・トランプ勢は国際金融連合・軍産複合体と対立しているからだ。

そんなことから、プーチン・トランプ勢による、米・サウジのペトロダラーシステム崩壊、シェールオイル潰しなのではないかと思う。

プーチン・トランプ勢による国際金融連合・軍産複合体潰しなのか?

国際金融連合・軍産複合体にとっては戦争はビジネスだ。戦争をやればやるほど儲かるといった仕組みだ。

アメリカ(背後にいるのは国際金融連合・軍産複合体)が戦争を続けられる理由は、ペトロダラーシステムにより世界が不換紙幣であるドルを基軸通貨として受け入れているためだ。※ペトロダラーシステムとは、世界中の全ての原油は米ドルで決済されるシステムのことを指す。

以下は東洋経済の記事によるものだ。

アメリカはロナルド・レーガン大統領の時代にソ連を倒し、念願の単独覇権を確立した。一方、リバタリアンとしての議会のティーパーティ勢力は、オバマ政権下の2010年の議会選挙で大躍進したものの、ドナルド・トランプ大統領の登場で今はその存在が消えかかっている。

ただし、ニクソンショック後にドルの基軸が維持されたのは、アメリカが何もしなくても維持されたものではない。ニクソン政権は、ドルの覇権を維持すべく、第1次オイルショック後に「ペトロダラーシステム」を構築。この時、サウジアラビアに有無を言わせないため、軍事介入も辞さないと脅した(サウジ内の油田をアメリカが支配)。

アメリカのニクソン大統領が金とドルの交換停止を発表したことで起きたのが「ニクソンショック」と呼ばれるものだ。

なぜ停止したのかと言うと、財政、貿易赤字の拡大により金の準備量以上のドルが海外に流出したためだ。これにより金本位制は崩壊した。

つまり、現在発行されているドルのほとんどは、金など実体の価値の裏付けのない紙くずみたいなもので、別名軍事通貨などと呼ばれている。

例えば、世の中から戦争がなくなったらどうなるだろうか。

ドルなんて紙くず同然だ。

陰謀論者の間で悪名高いHAARP(高周波活性オーロラ調査プログラム)は、電磁波技術により核を無力化できると言われている。

さらに、フリーエネルギーの開発にも動いている。(HARPPについてはこちらから)。

以上の流れから、プーチン・トランプ勢はペトロダラーシステムの崩壊(ドル崩壊)、シェールオイル潰しに動いているのはないだろうか。

今後どのような方向に動くのか、目が離せない状況だ。